兄貴限定

 耳をいじるだけでイってしまうなんて自分で
もどうかしていると思う。下手したらちんちん
を引っ張り出す暇もなくぐっしょりになってし
まうんだから。
 こう言うのって調教された、って言うのかな
ぁ…兄貴に言わせると俺が感じやすいだけみた
いな話なんだけどさ。
 兄貴にいじられていくばかりならさ、まだい
いの。問題は俺自身がが自分で耳をいじること
を止められないって事。オナニーの代わり、っ
て言うか延長線上で。中学に上がりたてだって
のに、いいのかな俺こんなんで。

 自分だけでやるので結構はまってるのは耳栓
遊び。ほら、あんじゃない?指先で丸めて耳の
中に入れるやーらかい耳栓って。耳が一寸ムズ
ムズしてるなと思ったらさ、あれを耳ン中に出
来るだけ小さくして入れて、耳ン中がみっしり
一杯になるまで待つ訳よ。ふくれて行くと同時
に外の音がだんだん聞こえなくなってさ、ツー
ンと言うかシーンと言うかって感じの音だけ聞
こえるのね。んで、膨らみきったら一寸馴染ま
せてやって、勢いよくズボって抜くの。あの抜
く瞬間のショーゲキとマサツ感がね、キクんだ
よね。それだけでイっちゃう事もあるし。
 しっかりイくコツはなるべく小さくまとめて
入れてタップリふくらませる事。膨張率ってい
うの?それがツボみたい。まとまった耳栓も結
構いい感じなんだよね。適当に堅いし。その感
触だけでも結構ゾクゾクする。耳栓の触った感
じもなんかやらしいし。一寸汗っぽくなった肌
みたいな感触でさ。それがじわじわ俺の体温で
温まってくるのってさ…こう言う想像だけで濡
れちゃうって、やっぱヘンタイかな?

 「耳、見せてみな?」
 「へ?何で?」
 兄貴に急に言われて素で返しちゃう俺。なん
なんだろ。下着を確認させろってんなんらまだ
判るんだけど。
 「お前ね…最近耳栓はしょっちゅうしてるみ
たいだけど掃除はしてんのか?」
 「あー…はは…そのー…」
 これってもしかしておイタに対するお仕置き
って事?いやそう言う期待をする中坊もどうか
とは思うけど、でも気持ち良くなるんならやっ
て欲しいもん。
 「自分でやるってんなら道具だけ出しとくけ
どな。どうするよ?」
 「……やって下さい」
 「じゃ、服も脱いでな」
 「へ?耳掻きでしょ?」
 「只の耳掻きは期待してないよな?」
 言いながら耳舐めないでってば!一気に堅く
なってしまったじゃんか。
 「兄…」
 「マッパが嫌なら靴下着用は許す!」
 「マッパがいーです…」
 「マッパでも靴下着用な?」
 「うー…」
 「言いたい事あるなら言ってみ?」
 「ヘンタイ!スケベ!」
 「耳でオナニーする奴に言われたくねーなぁ」
 「オナニーじゃないってば…」
 「じゃ、何?」
 不意に兄貴が真面目な口調になったんで戸惑
う。でも、この際だから言っちゃっていいかな。
 「兄貴がァ」
 「うん」
 「してくれない間さびしいから、自分で…」
 うん.嘘じゃない。耳も気持ちいいけど、兄
貴のちんちんが欲しいのも本当。でも、お尻に
は兄貴のちんちん以外入れたくないもんね。な
ら、耳をいじってた方が良いじゃん。
 「まったく…」
 兄貴の唇が耳から唇に来て、そして首筋に来
る。
 「中坊相手に無茶したくないからって遠慮し
てるのにそう言う事言われて思われるオレの身
にもなんなさいよ」
 「ゴメン」
 「それにさ、世の中にはまだ沢山ちんちんが
あるんだから、今からオレの一本に絞っても仕
方ないだろ?」
 「でも、父ちゃんのちんちんで感じちゃうの
も嫌じゃない?」
 「お前ね…どこからそう言う発想になるの?」
 うん。今のは屁理屈。俺の実の兄貴はちゃん
と居るけど奴とそう言う事になるのも想像出来
ないし。そう言うのが気になんないって奴もい
るかもだけど、俺は一寸やだ。家族は家族、恋
人は恋人。兄貴と俺とじゃ恋人同士なんて寝言
にしか聞こえないかもだけど。
 「オレがお前の年の時ももうケツに目覚めて
たけどさぁ」
 呆れ口調の言葉と止まらない舌。下半身に行
ききらず掘り下げるような勢いでへそを舐めら
れる。いや、気持ち良いんだけどさ…後でキス、
すんだよね?
 「欲しくてどうしようもない時は何か入れて
でも治めたかったもんだけどな…お前、そう言
うところは我慢強いのな?」
 「そんなんじゃない、よ」
 服着たまんまの兄貴の襟から手をつっこんで、
乳首を触ろうと頑張ってみる。俺が唯一攻略で
きてる兄貴の弱点なんだよね。
 「ちんちん突っ込まれてイく時は兄貴じゃな
いと嫌なの。そんだけ」
 「そういって貰えれば嬉しいけどな。…疲れ
ねーか?その姿勢」
 「一寸疲れる」
 「とりあえずしっかりイかせたるから、マグ
ロになってろって」
 「うん。キスもあり?」
 「嫌か?お前の味なんだけど」
 うわ。この人確信犯だったんだ。俺が兄貴の
キス断れる筈ないじゃん。そう言う味付けをし
てくるのは予測してなかったけどさ…嬉しそう
な顔しちゃってさ、もう。なんだかなー。
 「俺のへそ、どんな味だった?」
 「一寸苦いかも。わきの下に比べたら一寸ま
ずい」
 「真面目に言う?普通?」
 「お前の全身が甘いって言うのもさ、なんか
変だろ?」
 「げろげろー」
 「わきの下の味は結構好きなんだけどね。お
前、まだ雄じゃないから薄味だし」
 そう言いながら臭いかいで舐め倒してって…
ちんちんに触られてないのにもう頭ぐるんぐる
ん。もう…考えるの止めた。感じちゃおう。
 「耳掻きは後にするからな?」
 不意に忘れていた事を言われる。そーだよ。
耳掻きの筈が何でこうなっちゃってんだろ。気
持ちいいから良いけどさ。服脱いだ時点で既に
間違ってたかも。
 「口実じゃなかったの?」
 「良い道具が見つかったからマジでやっちゃ
ろうかと」
 「後で…うーん…」
 「悩むな!」
 「悩ませるな!」
 兄貴にいじられてたいってのもマジなんだけ
どさ。耳掻きと聞いてグラっときたのもホント。
耳栓とは別に、耳掻きしてスカッとするのって
好きだもん。流石に血が出るまではやんねーけ
ど。
 「耳掻きってさ、膝枕するよね?」
 「しなきゃ出来んよな?」
 「そん時、二人ともマッパ?」
 「ご希望ならな」
 「兄貴はパン一にして!」
 「我慢出来ないってか」
 「兄貴の、くわえやす過ぎんだもん!」
 「今日はパン一の方がやばいと思うけどな」
 一寸ナニ、その笑顔?なんか変な事たくらん
でない?
 「今日体育の時間で五十メートルダッシュ三
回やってな、で、下着換えてねーのよ」
 「用意してなかったの?」
 「シャワーしてなくて換えるのも変じゃね?」
 「それもそーか」
 「で、お前は突然来てるしな」
 「だって、暇してたし」
 それでさっきからなんか兄貴の臭いがいつも
より濃かったのか…って納得してんなよ、俺。
なんかどんどんヘンタイになってくる。兄貴が
受け止めてくれれるからいーんだけどさー。
 じゃ、ヘンタイになりついでに前からやりた
かった事やっちゃうかな?
 
 兄貴ばっか舐め倒すのは不公平だ!って駄々
こねて、今度は兄貴にパン一でマグロになって
貰う。先の見えないおねだりに兄貴がキョドっ
てたりするのがなんかかわいい。
 「お前のと違ってクサイぞ?」
 「いーじゃん、雄っぽくて」
 一度こう言い返してみたかったんだ。兄貴は
多分知らないでしょ?兄貴の臭いで俺が時々立
ってられないほど感じてたりしてたって。でも
兄貴って俺とやる時は大抵シャワーして汗もな
んもかも落としてきちゃうんだよね。もったい
ない。
 今日はしっかり兄貴の臭いを味わうんだ。
 
 先ずはパンツの上から軽くかんでみる。汗の
湿り気とうっすら塩加減、そして濃い目の臭い。
兄貴と俺との違いを感じながらじっくり味わっ
て。
 「おま…こんな…うまか…た?」
 兄貴のかすれ声と、髪に絡まる指。早くしろ
と言うように力がこもってる。やだよ、もった
いない。美味しいものは長く味わわなきゃ。
 前をかみながら後のくぼみはゲンコでグリグ
リ。あ、兄貴後ろも良いんだ。体が熱くなって
る。
 「・・・っんぁ…ひ…ぃ…」
 「いいの?」
 「ん…も…と…」
 兄貴ってこんなにかわいかったっけ?違う方
に変になりそうな気がする。あ、これが嫌だか
らシャワーしてたりしてたんかな?まさかとは
思うけど。
 兄貴が一声あえぐごとにパンツに先走りがに
じんでる。いつもより濃い臭い。まだ先走りの
筈なんだけど精液並みの臭いだ。じゃ、皮の間
の感じも良いのかな?
 そ。俺の欲しかったのは兄貴の恥垢の味。い
つも兄貴ってば洗いきってしまって先走りと精
液しか味あわせてくれねーもん。こういう時に
おねだりして味わっとかねーと。
 期待に胸躍らせて、俺は兄貴のパンツを一気
に引き下げた。途端に立ち上る蒸れた臭い。反
動で跳ね上がり、先走りをまき散らしたちんち
んとぐっしょり濡れた玉袋。そして、上目遣い
にみれば泣き出しそうになってる兄貴の顔。う
わ、立場逆転してんじゃん。
 完全に剥け切ってない兄貴の先っちょ。皮に
半分覆われたカリがなんだかかわいかったりす
る。いつも剥けた後しか見せてくれないもんな。
 くわえて、ゆっくりと舌で皮を剥く。ビデオ
や写真を見て自習しただけだからうまく行くか
不安だったけど、兄貴の息遣いから感じる限り
では大丈夫みたい。皮を剥いたらその下に隠れ
ているカリにこびりついている先走り混じりの
恥垢をゆっくり舐めとる。先走りの塩気以外に
混じる一寸苦いような味。
 「ふぉいひ…ふぁにふぃの…」
 思わず口走るともっとと言いたげに頭を押さ
えつけられる。だから出来る限り深くくわえて
みる。兄貴のって只でさえ長いみたいだから半
分くらいでギブアップ。舐めると言うよりも口
の中でこするって感じ。だんだん精液の味が濃
くなってくる。出しちゃうの?口に出しちゃう
の?恥垢とミックスしたら精液もより一層美味
しくなってたりして。そう言うのなら飲んどき
たい。
 お尻もうずいちゃ居るけど、まだこの後二回
は兄貴も出せるはずだからその時に貰お。今は
とにかく味わって飲み込みたいから。
 試しついでだから、と思って兄貴のを思い切
り吸い上げてみる。
 「んひぃっ…ぬんぅ…」
 ……なによ今の…兄貴の声なの?今家の人が
居ないって言うから良いけど、すっげー声。そ
んなに感じたの?
 と考えた一瞬、兄貴の精液の連弾をのどにま
ともに受けて、俺はむせてた。むせながら横目
で見ると、兄貴は見事に失神してた。……って、
どーすれば良いの?俺。

 「お前、いつの間にあんなテク身につけたの
よ」
 失神から回復した兄貴の開口一番。
 「つーか、俺は兄貴があんなに感じるのが意
外だった」
 「まーな。いつもはこう…お前をイかせる方
が先ってのがあったから」
 「兄貴、耳真っ赤」
 「感じたヨインが残ってんだよ!」
 食いと引き寄せられて耳の穴を舐められる。
うわ、感じちゃってるよ、俺。腰に力入んない。
 「お互い、ちんちんケツに入れなくても感じ
れるみたいだな」
 「ヘンタイっぽいけど」
 「ヘンタイ上等!気持ち良いならそれで良い
んじゃね?」
 「かもね」
 「こう言う感じの無茶なら多分大丈夫だしさ」
 「あ、そっか」
 「もうちょい開発すっか?」
 「兄貴も開発して良い?」
 「トーゼン。汗臭いのも良いもんなんだな」
 「兄貴限定だけどさ」
 お互いニヤっと笑いあって次は何をしようか
と考える。今度は綿棒でイかされるのも良いか
もしんない。まだ起きる予定の時間まで六時間
は有りそうだし。

 2007.1.6脱稿   2007.3.11up

投稿意識作。
ほのぼのと見せかけて、と言う
あざとさを狙ってはみたものの…。